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京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授らからビデオメッセージを受け取った山本育海さん=明石市内
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京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授らからビデオメッセージを受け取った山本育海さん=明石市内

 筋肉の中に骨ができる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と闘う山本育海さん(24)=兵庫県明石市=が代表を務める「FOP明石」などは、京都大iPS細胞研究所(所長・山中伸弥教授)に248万6609円を寄付した。昨年12月に行った「193(いくみ)募金」などで集まった善意は前年を100万円以上、上回った。山本さんは「新型コロナウイルスでそれぞれが大変な状況を抱える中、多くの寄付をしていただきありがたい」と話している。(川崎恵莉子)

 FOPのみならず、全ての難病研究の支援を目指し、活動を続ける山本さん。明石商業高校在学中の2015年に市内外の高校計8校の協力で始まったのが「193募金」だった。

 山本さんへの共鳴の輪は広がり、今回は過去最多の16校が参加。募金活動で約59万7千円が集まった。FOP明石の「193O円(いくみおーえん)募金」なども合わせて12月末、全額を研究所に寄付した。研究所では、山本さんの皮膚の提供を受け、iPS細胞を用いた治療薬の開発などに取り組む。

 寄付に際しては例年、研究所で感謝状の贈呈が行われてきたが、新型コロナの影響で昨年に続き中止。代わりに山本さんや各校宛てに研究所からビデオメッセージが届いた。その中で山中教授は「病気やけがに苦しむ患者に、iPS細胞による新たな医療を届けるために努力していきたい」と力強く述べた。山本さんは「難病をなくすために支援を続けたい」と語る。

 FOP明石は引き続き、寄付を募っている。神戸信用金庫魚住駅前支店、普通0091286、口座名義「エフオーピーアカシ」。

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