兵庫県明石市日富美町で美容院を営む板東信子さん(72)が27日、網干高校(同県姫路市網干区)の通信制課程を卒業した。若いころからさまざまな苦労を重ねてきたが、3年間の高校生活を終えた今思う。「学びに遅すぎるということはない」
学校の先生の話が分からず、勉強は大の苦手だった。幼少期に中耳炎を繰り返した影響で左耳がほとんど聞こえていないが、このことに気付いたのは就職した後だった。当時は自分自身も理解力が足りていないと思い込んでおり「気付いていれば、もっと勉強していたかも」と振り返る。
中学卒業後すぐ、美容院に就職した。20歳で結婚を機に退職。子育ても一段落した35歳のとき、自宅の一部を改装して美容院を開業し、40年近く経営を続ける。そして3年前に「体が衰える前に、人生のやり残しを」と一念発起し、高校進学を決意した。
脚が悪いため、片道2時間近くかけて車で通った。登校は日、月曜日の週2回。網干高校の通信制課程には不登校などの理由で高校に進学できなかったり、別の高校を中退したりした20代の生徒も多かった。「先生は子ども、同級生は孫のような年齢」で、最初は戸惑ったという。学業面でも、当初はアルファベットが書けず、中学レベルの数学もほとんど分からないなど苦労した。それでも毎日の復習は欠かさず、こつこつ課題をこなして順調に単位を取得していった。
また、校門で毎日手を振ってくれる先生や階段で荷物を持とうとしてくれる同級生らの優しさで、徐々に打ち解けた。板東さんは「この年齢で3年間学ぶことができたのは、温かい学校だったから」。最終的には、20代の同級生3人と自主的な「修学旅行」に行く仲になった。卒業証書を受け取った板東さんは「学校を離れると実感してさみしい」。さまざまな事情で高校に進学できなかった人に向けて「網干高校なら3年間学びきれると思う」と話した。(有冨晴貴)

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