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園内の空きスペースに保管されている伐採木=県立明石公園
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園内の空きスペースに保管されている伐採木=県立明石公園

 兵庫県立明石公園で県が進める樹木伐採についての記事を掲載した後、読者から「伐採された木はどうしているの」との問い合わせが相次いだ。同公園によると、まきストーブの利用者らに提供していた時期もあったが、新型コロナウイルス感染症の影響で休止されている。一方で、処理業者によってチップ化され、ほぼ100%が再利用されているという。(松本寿美子)

 同園は樹木の剪定(せんてい)で生じるカシやクスノキ、クヌギなどを2015年10月ごろから、定期的に無料配布していた。口コミで評判が広がり、遠方からもまきストーブや木工の愛好家が訪れるようになったという。

 その後「明石城の石垣保全と景観向上」のため、18年度301本▽19年度313本▽20年度683本▽21年度390本を伐採。大量に伐採木が出ていたが、コロナ拡大後の20年3月中旬以降、接触を避けるため提供を取りやめた。

 園内の仮置き場はスペースが限られ、新たに管理施設の建設が始まり手狭に。不審火につながる心配もあり、現在は造園業者を通じて産業廃棄物として民間の処理業者に依頼している。処理を担う「田口建材」(明石市大明石町2)によると、バイオマス発電や製紙の原料向けにチップ化するほか、おが粉も牛舎の敷き材やキャンプ用の助燃剤を製造する業者などに売却し「伐採木のまま捨てたり燃やしたりすることはない」という。

 同公園を所管する県東播磨県民局加古川土木事務所明石街づくり対策室は「無償提供についても、再利用を一番に考え、今後の感染状況を見ながら再開を検討したい」としている。

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