兵庫県明石市二見町東二見の長徳禅寺で、鉢植えのハスが咲き始めた。薄ピンクや白のつぼみが開き、陽光に透ける花びらが神秘的ですがすがしく、暑さをひととき忘れさせてくれる。
仏教では仏像の台座「蓮華(れんげ)座」がハスであることから縁が深い。同寺では約20年前から井上安邦(あんぽう)住職(73)が育てる。冬場にレンコンを植え替え、現在は「ファーストレディー」など25種類ほどが64鉢に植わる。
6月下旬に咲き始め、梅雨が明け花が一気に生育し葉も伸びた。現在は毎夕2時間かけて井戸水をやっている。井上住職は「泥中の蓮(はす)と言うように、泥に染まることなく美しい花を咲かせる。人生も同じで、つらいことも必要なのかもしれません」と話す。
例年なら8月中旬までが見頃。午前6時~午後6時の開門時間内は参拝自由で無料。同寺TEL078・942・1175
(松本寿美子)