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11月に3階を改装オープンするアスピア明石=明石市東仲ノ町
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11月に3階を改装オープンするアスピア明石=明石市東仲ノ町
開店する西松屋のイメージ(アスピア明石提供)
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開店する西松屋のイメージ(アスピア明石提供)
神戸新聞NEXT
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 商業施設のアスピア明石(兵庫県明石市東仲ノ町)は、3階を11月22日に改装オープンする。ベビー・子ども用品の「西松屋」や幼児向け教室などをそろえ、市内で人口が増えているファミリー層の取り込みを目指す。(長尾亮太)

 アスピアが開業した2001年11月から営業してきたトイザらスは、今年4月に閉店した。3階に約3千平方メートルにおよぶ床が空いたため、共用通路を設け、新たに9店舗が開店する。

 市内人口の増加が続く過去9年間で、市内への転入超過は25~29歳(3391人)が最も多く、30~34歳(2477人)、0~4歳(1638人)が続く。明石駅周辺には、ファミリー層向けの店舗が少ないとみて照準を合わせた。

 西松屋のほか、子育て世代のコミュニティーづくりの場として就学前の子ども向け体操教室「おさるの森」、幼児教室「ベビーパーク」が開業。総合衣料品店パーティハウスや中古品買い取り・販売のコメ兵、アミューズメントのタイトーFステーションもできる。

 南館と北館をつなぐ連絡通路には、授乳室を設けるほか、紙おむつを捨てられる専用ボックスも置く。また、従来はバックヤードにあり、3階には止まらなかったエレベーターを客が使えるようにする。

 運営会社の担当者は「ファミリー層をはじめ、幅広い世代の皆さんに、便利になったと感じてもらいたい」と話している。

【アスピア明石ショッピングセンター】中心市街地の街並み整備やにぎわいづくりを目指す東仲ノ町地区市街地再開発事業によって、2001年11月に開業した。明石市が58・08%、独立行政法人中小企業基盤整備機構が41・49%を出資する明石地域振興開発が所有し、東京建物の子会社プライムプレイスが運営する。開業に先立ち、大丸やコープこうべが商業床を取得して運営する計画もあった。

■13年から専門業者に運営委託、集客力ある店舗を誘致

 アスピア明石では2013年4月から専門業者が運営を担い、施設の魅力を磨いている。集客力のある店舗を誘致することで、全体の売上高が過去最高を更新するなど実績を残した。

 運営の委託先は不動産大手東京建物の子会社プライムプレイス(東京)。01年のアスピア開業から10年以上、施設所有者の明石地域振興開発が運営していたが、空き店舗が出るなどしてテナント売上高の減少が続いたため委託した。

 13年、フードコートだった地下の区画に100円ショップのダイソーを誘致。16年に南館1階の改装でサンマルクカフェや衣料雑貨のシューラルーを、19年には南館2階の改装でニトリデコホームを呼び込んだ。

 施設全体の賃料収入を増やすため、高い賃料を負担できるテナントの誘致に努めた。施設開業当初から店を構えていた日本トイザらスに対しては、明石地域振興開発が賃料引き上げを求めて提訴し、18年に大阪高裁で引き上げを認める判決が出た。

 プライムプレイスは県内でエキソアレ西神中央(神戸市西区)やテラッソ(姫路市)などの運営も手掛けている。(長尾亮太)

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