閉校した小学校を背に、高齢の男性が郷愁のフォークソングを奏でる。昨年、兵庫県淡路市の柏木英樹さんが生まれて初めて、インターネットで配信したミュージックビデオだ。
72歳のシンガー・ソングライター。11年前に小学校教諭を定年退職し、活動を続ける。歌うのは、「ふるさといいところ」。自ら作詞作曲した。
ITは「実は苦手」。息子ほど年が離れた、地元の映像ディレクターの助けを借りて制作した。島内外の田舎の風景をちりばめ、フォークソングとしては多くの再生回数を得たという。
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大学時代、友人の影響でフォークソング愛好会に入会した。当時のはやりの曲を演奏する傍ら、作曲にも力を入れた。
吉田拓郎さんのコンサートで、前座に出演する腕前だった。それでもプロの道はかなわず、23歳で故郷に戻った。以来37年間、教員を勤め上げた。2010年3月退職。ミュージックビデオの舞台にした地元の育波小学校が、最後の職場だった。
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再びギターを手にし、淡路島をPRするご当地ソングなどを次々につくった。音楽イベントにも精力的に参加した。CDも発売。夢の続きを楽しんだ。
そこに、新型コロナウイルス禍が来た。イベントの自粛が続き、CDを販売する場所もない。「今できることは-」
携帯電話をスマートフォンに持ち替え、ツイッターやインスタグラムなどの会員制交流サイト(SNS)を始めた。昨年7月、音楽配信サービスを使い始め、新曲を公開した。アクセスが伸びず、「音だけでは聞いてもらえない」と、ミュージックビデオの制作に乗り出したのだった。
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発表は、月1曲のペースで続ける。より多くの人に見てもらうため試行錯誤もしている。3曲目の「つながりづくり」は、フリー素材と呼ばれる無料で使える音や映像をつなぎ、外国人アーティストの作品風に。5曲目の「今だけえじゃないか」は、歌詞が文字となって画面を飛び交うリリック・ビデオの手法を取り入れた。
「淡路島の音楽文化を発信したい」。「多難な時代。支えになるような曲を届けたい」。創作の泉は湧き続ける。
(内田世紀)
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