淡路

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淡路市立釜口保育所の園児らに震災の紙芝居を読み聞かせる上佳代美さん=12日、北淡震災記念公園
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淡路市立釜口保育所の園児らに震災の紙芝居を読み聞かせる上佳代美さん=12日、北淡震災記念公園
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感染対策のため、タブレット端末(右)を通じて各教室の生徒に話す米山正幸さん=三原中学校
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感染対策のため、タブレット端末(右)を通じて各教室の生徒に話す米山正幸さん=三原中学校

 北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)で阪神・淡路大震災の経験を伝える「震災の語りべ」に根強いニーズがある。園内の「野島断層保存館」の入館者数は減る一方だが、学校などへの派遣を含む講演の依頼は絶えない。ただ、担い手の高齢化が進み、世代を超えた伝承が課題になっている。(上田勇紀)

 同公園は淡路市など出資の第三セクター「ほくだん」が運営。「震災の語りべ」は1999年4月、地震体験者の声を聞きたいという要望に応えて始まった。講演件数は、東日本大震災直後だった2011年度の422件がピーク。14~19年度は6年連続で300件を超えた。20年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が響いて160件。21年度も12月末までで175件にとどまるが、米山(こめやま)正幸総支配人(55)は「震災から27年を迎えても『生の声を聞きたい』というニーズは根強い」と話す。

 課題は高齢化だ。登録者は淡路市などに住む40~90代の20人。平均年齢は72歳で、年々上がっている。公園職員を除き、一定の講演料などを支払う「有償ボランティア」と位置付けるが、新たに加わる人は少ない。米山さんは「震災体験を伝えたい、体験していなくても学んで語りたい人がいれば、まずは連絡してほしい」と呼び掛ける。

 世代を超えて伝えるには-。紙芝居「阪神・淡路大震災~まーくんが伝えたいこと~」は12年前に作り、主に未就学児向けの読み聞かせに使う。米山さんが創作し、職員の上佳代美さん(43)が20枚の絵を描いた。

 地震でタンスの下敷きになって亡くなった小学生「まーくん」が物語の後半、「お父さんとまた釣りに行きたかった。お母さんのおいしいカレー、もっと食べたかった」「もっともっと、色んなことをしたかったんだ。でも、できなくなってしまった。だからみんなには、僕のようになってほしくないんだ」と訴える。

 上さんは「反応はさまざまだけど、じっと静かに聞いてくれる子が多い」と話す。将来、具体的な行動につながるよう願っている。同公園TEL0799・82・3020

     ◇     ◇

■「自分も家族も守れる備えを」 米山総支配人が三原中で講演

 北淡震災記念公園の米山総支配人が14日、同県南あわじ市立三原中学校で講演した。17日で発生から27年を迎える阪神・淡路大震災の教訓を生徒に伝え、「自分の命を自分で守る。家族も守る意識を持って備えてほしい」と訴えた。

 米山さんは当時、島内で被害が集中した淡路市富島地区で被災。地元消防団員として救助に駆け回った状況を克明に記憶する。地区の建物は8割が全半壊。「助けを待ってても、いつ来るか分からん」との意識で、仲間と高齢者らを必死に助け出した。

 講演では東日本大震災の津波被害も紹介した上で、「減災はできる」と強調。家族で避難場所を話し合っておくことや、家具の転倒防止、窓ガラスの飛散防止、避難のための靴やスリッパの準備など、具体的な備えを呼び掛けた。

 3年の女子生徒(15)は「震災体験者に話を聞けて、備えの大切さがよく分かった。人を助けられるような人になりたい」と話していた。

 講演前には、避難訓練を実施。全校生が校内から素早くグラウンドに集まるなどし、災害時の対応を確認した。(上田勇紀)

【特集ページ】阪神・淡路大震災

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