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「練習よりもきつい…」 炎天下の球場でもう一つの熱戦 “名物”手動スコアボード裏

2018/07/15 23:01

 酷暑到来。高砂球場では、スコアボードの裏側でも球児たちの熱い戦いが繰り広げられている。

 兵庫県内9会場で唯一、スコアボードが電光掲示ではなく手動式のまま。選手名やチーム名の文字は手書きで、今や球場名物とも言える光景だ。

 この日、裏方作業を担ったのは東播工の1年生部員5人。前日サヨナラ勝ちした余韻に浸る間もなく、朝8時から2試合分の選手の名前をはけで記入した。試合中も気が抜けない。西脇工-北摂三田戦は、西脇工が九回に一挙7得点。選手交代も相次ぎ、5人は「今、何点?」「ピッチャー代わった」と大わらわでパネルを差し替えていった。

 最高気温は30度を超え、細長い作業場はさながら蒸し風呂状態に。「暑さも、やることの多さも半端ない。練習よりもきついです」と汗だくの5人。自分の名前が書かれる日を夢見ながら、裏方球児たちの奮闘は続く。(山本哲志)

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