東洋機械金属(兵庫県明石市)は25日、中国の連結子会社で従業員が会社の銀行預金を私的に流用していた疑いがあると発表した。金額は日本円で約5億円に上るとみられる。
東洋機械金属によると、5月中旬ごろ、同子会社の預金と帳簿の残高に差異が発覚。その後の調査で、流用の疑いがあると判明した。現時点で差額は約2800万元で、日本円に換算すると5億円以上という。
東洋機械金属は「関係者の皆さまにはご迷惑とご心配をおかけします」と謝罪。調査委員会を立ち上げて全容解明と再発防止に取り組む。6月23日の株主総会は予定通り開く方針という。
同社の2023年3月期の連結売上高は352億円、従業員数は約780人。