兵庫県西宮市内の山中にある倉庫に拳銃や実弾を保管していたとして、県警暴力団対策課と尼崎北署は17日までに、銃刀法違反(加重所持、実包所持)などの疑いで、特定抗争指定暴力団神戸山口組系組長の男(64)を逮捕、送検した。同課の調べに「まったく知りません」と容疑を否認しているという。
逮捕、送検容疑は、知人の男らと共謀し、昨年5月17日、西宮市山口町の倉庫内で回転式拳銃2丁と自動装塡式拳銃1丁、実弾39発を保管所持していた疑い。
同課によると、知人の男は同県尼崎市の飲食店経営の男(67)で、この倉庫を管理していた。同課は昨年5月17日、銃刀法違反の疑いで男を現行犯逮捕。男は処分保留で釈放されたが、逮捕時に「拳銃は1~2年前にあることを知った。(組長の)組の者が置いていったものと思う」と説明していたという。
倉庫はトタンで作られた平屋で、脚立やスコップなどがあり、拳銃や実弾は箱に入れて隠すような形で置かれていたという。同課はこの倉庫が組長の組の武器庫として使用されていたとみており、拳銃などの入手経路を調べている。