神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT

 阪神バス(兵庫県尼崎市)は14日、40~50代の男性運転手4人が尼崎市内の路線バスで運賃計約86万円を着服していたと発表した。少なくとも昨年8月から続いていたといい、運賃箱を不正に操作し、大人230円の運賃設定を小児運賃120円などに変更する手口で、釣り銭を着服していた。

 4日に乗客からの指摘を受けて発覚。ドライブレコーダーの車内映像や運賃箱のデータを確認すると、新たに運転手3人が着服していたことが判明した。いずれも1年以上前から始めており、手口はそれぞれ単独で考えたという趣旨を述べている。

 同市内を走る路線では運賃箱の基本設定は230円で、小学生以下の乗客に対しては、運転席からボタン操作をし、瞬間的に小児運賃を収受できる設定に変更する。4人は大人の乗客に対してもそれらの設定を行い、釣り銭排出口から出てきた差額の110円などを不正に受け取っていた。

 同社は4人を処分した上で、弁済を求める方針。尼崎南署に被害届を出す方向で検討しているという。