節分に合わせて新たな一年の厄除けと福を願う「星祭節分会」が2日、宝塚市中山寺2の中山寺であった。宝塚歌劇団110期生らによる豆まき式では、境内に詰めかけた約5800人が福豆をつかんだ。
旧暦では立春から星回りが変わるとされ、前日の節分に「星祭」として一年の星をまつり、無事息災を祈る。中山寺では、鬼を払う古来の「追儺式」を現代風の音楽法会にアレンジして節分会を行っている。
追儺式では、「むさぼり」「怒り」「無知」を表す3匹の邪鬼が特設のやぐらの上に登場。暴れ回る鬼たちを、タカラジェンヌらふんする観音菩薩が改心させ、善神に変えた。
豆まき式にはジェンヌや同市の観光大使「リボンの騎士『サファイア』」らが登場。やぐらの上から約4万5千袋の福豆をまくと、参拝者は「こっち、こっち」と目いっぱい手を伸ばしていた。(吉田敦史)