山野草喫茶「やまぼうし」を開く上延さん夫妻。「秋の見頃はホトトギスやダイモンジソウ」という=福崎町西田原
山野草喫茶「やまぼうし」を開く上延さん夫妻。「秋の見頃はホトトギスやダイモンジソウ」という=福崎町西田原

 山野草を眺めながらコーヒーが味わえる山野草喫茶「やまぼうし」が22日、福崎町西田原に開店する。店主は、2020年まで同じ場所で人気そば店を開いていた上延(うえのべ)博昭さん(74)。当時からの趣味だった山野草を並べ、のんびりと話せる場所を作ろうと再出発した。客との触れ合いを懐かしんだ妻、年子さん(73)の思いにも押されたという。(喜田美咲)

 新しいカフェは毎週日曜、午前9時半~午後0時半に開く。メニューは総菜パンと焼き菓子、果物が乗ったプレート(変更あり)とコーヒーのセット(500円)のみ。プレートはパン作りが趣味のいとこが手がけ、子どもから大人まで好まれる優しい味にした。

 上延さんは定年退職後、趣味で学んだそば打ちの腕を生かし、山菜天ぷらも楽しめるそば店「やまぼうし」を自宅の別邸で開いた。ミシュランガイドに載るほどの味で繁盛したが、年齢も考え、初めから営業は10年間と決めていたという。20年、惜しまれつつ閉店した。