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コロナワクチンについて説明する橋田亨薬剤部長=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院
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コロナワクチンについて説明する橋田亨薬剤部長=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院

 新型コロナウイルスのワクチン接種が4月、高齢者を皮切りに、一般市民でも始まる。「効果と危険性を比較して各個人で判断を」とされているが、専門知識が乏しい市民には分からないことが多い。約3千人の医療従事者への優先接種に取り組む神戸市立医療センター中央市民病院の橋田亨薬剤部長(65)に、素朴な疑問に答えてもらった。(聞き手・霍見真一郎)

 -90歳以上でも接種に問題はないのか。

 「年齢だけで危ないという科学的証拠はない。コロナでの死亡率が高まる80代以上は特に“ワクチンの鎧(よろい)”を着てもらいたい」

 「高齢者は、問診をより慎重に行う必要があるが、普通に生活していれば原則問題はない。高齢者に多い高血圧、糖尿、腎疾患、肝疾患などがある人は、問診の際に伝えてほしい。かかりつけ医がいれば、事前に相談しておく方がいい」

 -妊婦や授乳中の人は、接種しない方がいいのか。

 「このワクチンは遺伝子に影響を与えないため、胎盤や母乳を通して子どもに影響が出るとは考えにくい。ただ、臨床試験の十分なデータがなく安全性が未確認とされているので、心配なら接種を見合わせたり、接種後の授乳をやめたりする判断もある。子どもが接種対象外なのも、妊婦と同じく有効性・安全性が確認されていないからだ」

 -一定の確率で出るという、重いアレルギー症状の副反応が出ないか心配だ。

 「体の中にない異物を人工的に作るため、免疫による副反応が起こるのは宿命だが、接種後の経過観察の間に一定の対処はできる」

 「食物アレルギーや花粉症の人は、一般の人よりアレルギー反応が起きる可能性が高い。アレルギーの原因が分かっているなら、問診時に、それがワクチンの成分に含まれていないか尋ねる方がいい」

 -変異株にもワクチンは有効なのか。

 「効く、という話も、効き目が落ちるのでは、という話もあるが、ワクチンを打つ意味がないとは思わない。仮に100%近く発症を抑えていたのが、変異株で60%に落ちたとしても、打たないよりずっといい」

 -3種類が承認申請されているが、どれがいいか。

 「三つのワクチンは、保管温度など扱い方に差はあれ、薬事承認されれば、一定の安全性や有効性はあると認められ、それほど大きな差はないと思われる」

 -接種当日の注意点は。

 「激しい運動は控えめにすべきだが、入浴は問題ない。接種前後に避けなければならない薬はない。抗がん剤投与されている患者も接種に問題はない」

 「ワクチンは、自分自身だけでなく、家族や職場の仲間、そして社会全体を守る力がある。副反応の可能性は一定あるが、コロナにかかる危険性と比較して判断してほしい」

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