「多様な文化を形成してきたモトコーの魅力を後世に伝えたい」と話す西川光子さん=神戸市中央区東川崎町1
「多様な文化を形成してきたモトコーの魅力を後世に伝えたい」と話す西川光子さん=神戸市中央区東川崎町1

 神戸の街と人を撮影してきた神戸市兵庫区下祇園町のアマチュア写真家西川光子さん(82)が、写真集「懐かしきモトコー 元町高架通商店街」を出版した。市民の息遣いが伝わってくる110枚を収録し「人の交流が魅力だった商店街の軌跡を残したかった」と話す。(津谷治英)

■写真とともに、買い物で交わされるやりとりも添え

 商店街はJR神戸線元町-神戸駅間の高架下にあり、戦後の闇市が発祥とされる。ファッション、飲食など個性豊かな店がそろい「モトコー」の愛称で親しまれた。

 老朽化などの対策のため、土地を所有するJR西日本が2018年、耐震補強工事に着手。長年、店舗を構えてきた多くの店主が立ち退いた。