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松村美紀さん(左奥)ら保護者が参加し、わいわいと話の尽きないランチ会=神戸市灘区永手町2
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松村美紀さん(左奥)ら保護者が参加し、わいわいと話の尽きないランチ会=神戸市灘区永手町2

 登校できない。家から出られない。学校がしんどい…。でも、だからといって「どうしてうちの子は学校に行けないの!」はもう卒業して、「どんな学びの場、内容なら行けるのか」を考えようと、保護者らが集まる取り組み「イエナカフェ六甲」が、神戸市灘区を拠点に開かれている。月1回ずつの茶話会とランチ会では、参加者が子育ての様子、学びの場や支援方法などの情報をにぎやかに報告。悩んでいる人に「ほっとできる居場所です」と参加を呼び掛ける。(鈴木久仁子)

 運営する松村美紀さん(49)=同市灘区=も、自身の子どもが不登校。「環境や音に敏感で、教室がつらい」。教室に居続けるのはしんどいが、支援学級も合わない。枠からはみ出し、学校に行きづらいという。「ほんの少し、子どもに合った支援を考えてもらえたら、行ける可能性もあるのではないか。こんな子は他にもいるかも」と、昨年夏にイエナカフェ六甲を始めた。

 その名前は、ドイツで生まれ、オランダで普及している教育法「イエナプラン」から付けた。自分で考える▽共感力を持つ▽社会に働き掛け、協働する市民に成長する-という理念がある。松村さんはこの理念に共感し、カフェのように気軽に立ち寄れる居場所を目指す。毎月の茶話会、ランチ会には地元だけでなく、同市西区や川西市など各地から参加がある。

 1月のランチ会には保護者6人が参加し、「給食の量や時間のペースが合わず、1年生から行きにくくなってしまった」「先生が何でも決めて、意見を聞いてもらえないことに強度のストレスを抱えた」など、不登校のきっかけが語られた。一方で、「担任が代わって雑音をカットできるヘッドホンの着用を勧めてくれるなど、適切な支援を受けることで通い始めた」「転校し、子ども主体の伸び伸びとした教育環境で、学校が楽しくなった」といった体験談も出た。

 ただ、親が不登校を認めても、子ども自身が“行けない自分”を責めるケースも少なくないという。

 松村さんは「これからは親も『子どもが学校に行かない』と悩んで終わりではなく、その先の教育や支援方法を勉強して発信していかなければ、変わらない」と指摘。「子どもには、学校に行けないことばかりにとらわれず、多様な大人と関わり、自分に合った豊かな学びを与えてあげたい」と話す。

 茶話会は毎月第1土曜の午前中、ランチ会は第4金曜にある。次回は28日正午~午後1時半、神戸市灘区永手町2、おせっカフェでランチ会を開催。ランチ代600円で、26日までに要予約。詳細はイエナカフェ六甲のウェブサイトで。メールjenacafe‐rokko657@outlook.jp

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