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オンラインの学習支援でやりとりする中学生(右)とボランティア講師の学生
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オンラインの学習支援でやりとりする中学生(右)とボランティア講師の学生

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、家庭の事情などで塾に通えない中学生の学習を無料でサポートする「神戸みらい学習室」(神戸市)が、ボランティア講師と生徒を一対一でつなぐオンライン学習支援を始めた。運営する神戸市職員たちは、長引く休校による学習の遅れや生活の乱れを懸念。「少しでも生徒たちの力になれたら」と話している。

 同学習室は、母子家庭など経済的な事情で塾に通えない中学生を地域で支えようと、神戸市職員の有志らが2017年度から運営。神戸大や兵庫県立大の学生ら約30人がボランティア講師に登録し、毎週日曜に同市西区と東灘区の2カ所で、中学生約30人を個別でサポートしている。

 新型コロナの影響で休校が続く中、学習室も3月から閉鎖しており、代表の市職員佐々木宏昌さん(50)は「家庭学習では、子どもの意欲や家庭環境によって学力の格差が広がってしまう」と危惧する。民間の大手学習塾は相次いでオンライン授業を導入しており、同学習室もオンラインのテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用し、学習支援を始めることにした。

 4月末、講師の学生と中学生9組が、パソコンやスマートフォンを使って1時間半のオンライン学習に挑戦した。生徒は、学校や学習室の教材で分からなかった部分をスマートフォンで撮影し、画面に表示。学生は一つ一つ解説しながら、生徒の近況なども尋ねていた。

 中学3年の女子生徒は「学校の先生に聞くこともできなくて、家庭学習に苦労していた。対面形式で教えてもらえてよかった」とほっとした様子。講師の一人、神戸市外国語大4年の学生(21)は「外出自粛が続き、自分が何もできないもどかしさがあったけれど、こういう形で人の役に立てることで、私自身も救われる気がする」と話した。

 今後も毎週日曜日に実施する予定。受講生の約3割の家庭はWi-Fi環境が整っておらず、今後同市教育委員会から貸与されるモバイルルーターも使って、参加人数を増やしていきたいという。(長谷部崇)

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