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手足でリズムを取るパフォーマンスに取り組む太田中学校の生徒たち=神戸市須磨区大黒町5(撮影・後藤亮平)
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手足でリズムを取るパフォーマンスに取り組む太田中学校の生徒たち=神戸市須磨区大黒町5(撮影・後藤亮平)
教室や音楽室ではなく、校舎1階のスペースでリコーダーを練習する伊川谷小学校の児童たち=神戸市西区北別府3
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教室や音楽室ではなく、校舎1階のスペースでリコーダーを練習する伊川谷小学校の児童たち=神戸市西区北別府3

 新型コロナウイルス感染症の予防策を模索する学校現場で、飛沫(ひまつ)のため感染リスクが高いとされる合唱や管楽器の演奏が定番だった音楽の授業が様変わりしている。歌ったり、リコーダーを演奏したりする場所は今や屋外に限定。手拍子によるリズムづくりや、息を吹かなくてよい電子キーボードの演奏が授業に採り入れられ、新たな日常が広がり始めた。(井上 駿)

 「緑茶、麦茶、ウーロン茶」「お茶、お茶、まっちゃっちゃ」「おっちゃん、お茶、お茶、ちょ~だい♪」

 神戸市須磨区の市立太田中学校の音楽室。マスク姿の音楽教員山下育世さんの声が響く。間隔を空けて並んだ3年生は「チャ」の声に合わせて手をたたきながらリズムを取る。

 体を楽器代わりにしたボディーパーカッション。授業の最後は、グループに分かれた生徒それぞれが、異なるリズムを表現してアンサンブルを仕上げる。

 「歌えない上に、一つの楽器を共有する場合はこまめな消毒が必要。それなら自分の体を楽器にすればいい。コロナ疲れを吹き飛ばす楽しい授業にしたかった」と山下さん。3年の平林百花(ももか)さん(15)は「大好きな合唱ができないのは残念だけど、体を動かす授業も楽しい」と笑顔を見せた。

 文部科学省は屋内での歌唱をはじめ、ハーモニカ、リコーダーの演奏で感染リスクを指摘。歌唱や演奏の際は換気や身体的距離の確保、手洗いや消毒などの徹底を求めている。

 これらを受け、神戸市内の小学校で勤務する音楽教諭らは6月、アイデア集を作成。歌唱は1時間に1回程度で声量を求めない▽手拍子や楽器でリズムをつくったり、組み合わせたりする-などの要点をまとめた。

 伊川谷小学校(同市西区)の3年生は校舎1階の屋外に当たる空間で、1・5メートルずつ離れてリコーダーを演奏。4年生は楽譜の読み方を学ぶ。同校は電子キーボードも購入した。音楽教諭の本郷隆彦さんは「授業の8~9割を占めた歌唱と楽器演奏ができなくなり、創作に力を入れる学校が増えた」といい、「動画投稿サイトなどで誰もが発表できる環境がある。コロナ禍を逆手に取り、児童生徒の創作活動が活発になるようにしたい」と話した。

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