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前期課程の図書室で調べ学習に取り組む5年生の児童ら=豊富小中学校
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前期課程の図書室で調べ学習に取り組む5年生の児童ら=豊富小中学校

 兵庫県姫路市豊富町御蔭に今春、旧豊富小と旧豊富中が統合した9年一貫の義務教育学校「豊富小中学校」が誕生した。図書室の活用に力を入れ、読書の推進を含めて先進的な取り組みをしているという。授業中におじゃましてみると、図書室が教室になっていた。タブレット端末を使いこなしながら、図鑑も開いて学ぶイマドキな子どもたちの姿を、記者が参観させてもらった。(山本 晃)

■本とネット併用自ら情報の選択

 5時限目に、前期課程(1~6年生)の図書室を訪ねた。社会科の授業開始に合わせ、入室してきたのは5年生の児童。北海道と沖縄の気候や暮らし、産業について「調べ学習」をするという。最終的に「住むなら-」と、どちらか一方を選んで、アピールポイントを発表するのが、授業のゴールだ。

 子どもたちは、タブレット型パソコンを慣れた手つきで操り、札幌の平均気温や沖縄の特産物をインターネットで検索している。でもよく見ると、手元に本や図鑑、教科書を置いて、読みながら情報を集めている。

 担任の川村かおり教諭は「ネットで概要を調べ、図鑑で詳しく調べる子もいれば、本の分からない言葉をネット検索する子もいる」。北海道を選んだ男児(10)は「ネットは画像がたくさん見つかり、分かりやすい。本は真実が書かれている。両方いいところがある」と教えてくれた。

 授業でネットを活用する調べ学習は、学習指導要領に盛り込まれているという。大人から見れば情報の真偽や、犯罪に巻き込まれるといった心配もある。川村教諭は「学校では、大量の情報の中から、自分に合った正しいものだけを取捨選択する力を付けさせるのも大きな役割」と話し、そっと見守っていた。

    ◆

 同校は今年4月、市内で3番目の義務教育学校となった。図書室を「学びの中心」に据えた教育により力を入れ始めたのは、統合が方針として示された約2年前からだ。読書教育の先進地とされる千葉県袖ケ浦市や愛知県豊田市から、学校司書や公立図書館の館長を招き、講演会を開いたり、レイアウトなどについて助言を受けたりしてきた。

 姫路市教育委員会の図書館教育担当、高岡孝さんは「教室では、情報源が先生と教科書だけになりがち。図書室で本と情報通信技術(ICT)を併用し、調べ学習を行っているのは豊富ならでは」と評価。これまで図書室は、本を読む場所としての役割が主だったが、「今後は『学習に図書を取り入れること』が重要。図書室は『学びの拠点』としての役割がより求められる」とする。

 同校は、子どもたちだけではなく、地域にとっても図書室を「学びの場」としたい考え。山下雅道校長は「いずれは一般開放し、住民が立ち寄れる場にしたい」と夢を膨らませる。

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