教育ニュース
新型コロナウイルスによる休校明けの時期、兵庫県内の小学低学年の2割が「眠れない」と訴えていたことが、兵庫県教育委員会の調査で分かった。「むしゃくしゃする」などと答えた子も1~2割程度おり、ストレス反応を示す児童生徒が一定数いることが明らかになった。
県内全域の公立小中学校各48校、県立高60校の計約4万人を対象に、7月13~31日にアンケート。ストレスや生活習慣などについて直近1週間の状況を尋ねた。
眠れないことが「ほぼ毎日ある」「3~5日ある」と答えた小学低学年は22・3%で、同高学年=15・3%▽中学=11・8%▽高校=11・4%。「いらいらしたり、かっとしたりする」という項目でも、「ほぼ毎日ある」「3~5日ある」と答えた人が、小学低学年は21・4%、同高学年=22・3%、中学=17・2%、高校=13・7%だった。
一方、「リラックスする方法を知っていて、実際にやっている」という項目(小学低学年はなし)では、「あてはまる」と答えた人が小学高学年で34・8%、中学で29・9%、高校で27・9%だった。県教委担当者は「ストレスを感じながらも解消する行動につながっていない。対処法を学ぶ教育が必要」とする。
県教委は同じ内容のアンケートを9~10月、来年1月にも実施し、変化を踏まえて支援策を考える。(斉藤絵美)
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