兵庫県知事選が最終盤に入った。4候補の陣営幹部に、これまでの手応えや今後、有権者に何を訴えていくかなどを聞いた。
■井戸敏三候補 地域創生着実に軌道へ/新生兵庫をつくる会 瀧川博司会長(兵庫トヨタ自動車相談役)
-県政への評価は
「阪神・淡路大震災からの復興を着実に進め、風化させないことに心を砕き続けてきた。地震、津波対策のインフラ整備にも着手した。震災で悪化した財政の再建もめどがついた。難題に堅実に取り組んでいる」
-5期目への期待は
「県人口が減り続け、少子高齢化が進んでいる。東京一極集中がますます進行している。地域創生を着実に軌道に乗せ、地域に活力を生んでほしい」
-ここまでの手応えは
「立候補者が4人となり、知名度の高い候補者がいるのは、これまでの選挙では初めてのこと。非常に厳しい選挙だ。これまでにない危機感がある」
-多選が批判されている
「長ければマンネリになると言われるが、現代は世界情勢などが時々刻々と変化しており、同じやり方では問題に対処できない。常に新しい挑戦をしてきた井戸候補に、批判は全く当たらない。知事として国への発言力は高く、関西広域連合長としてのリーダーシップもある。長くやっているからこそできることだ」
-高齢との指摘もある
「副知事時代からの付き合いだが、体力、気力、感性は、当時と変わらないどころか、より充実している。告示後も日焼けした元気な顔で、選挙カーで県内をくまなく回っている。タフさは本当に感心する」
-最終盤どう戦う
「多選批判など、ムードだけで選ばれた候補が首長になり、その後、地域に大きな失望がもたらされることは、各地で証明されている。ただ、選挙は何が起きるか分からない。最後まで絶対に油断してはいけない」(聞き手・斉藤正志)