車いすでも脱ぎ着しやすく、きれいに見える服を-。「インクルーシブ(包摂的)デザイン」の考えを取り入れた、新たなファッションブランドが昨年誕生した。神戸の経営コンサルタントや障害当事者が、大阪・船場のアパレルメーカーを後押し。今年から本格的に販売を始めている。(田中真治)
アパレル「Ku-〓(クーズ)」は2010年、代表の高山方肖さん(45)が2人の妹と創業。韓国の縫製工場と提携し、ミセス向けのOEM(相手先ブランドによる生産)を中心に手がけてきた。
企画、営業、経理と全てを姉妹でこなしてきたが、新型コロナウイルス禍で事業はストップ。「今までのやり方が壁にぶつかった」。専門家の力を借りようと、紹介されたのが中小企業診断士の末信公平さん(48)=神戸市垂水区=だった。