兵庫県警のホームページ。偽物と異なり、メニュー欄の右端に「各種案件」とある(県警提供)
兵庫県警のホームページ。偽物と異なり、メニュー欄の右端に「各種案件」とある(県警提供)

 兵庫県警は2日、県警ホームページの精巧な偽サイトが見つかったと明らかにした。警察官をかたる特殊詐欺など犯罪に利用する狙いで作られたとみている。

 警視庁がサイバーパトロールで発見し、2日午後1時半ごろ県警に連絡した。正規サイトからデータを複写したとみられ「一目では見分けがつかない」(県警サイバー企画課)という。

 違うのはメニュー覧の一部で、正規サイトで「各種相談」となっている箇所が、偽物では「案件検索」とある。クリックすると別の画面に移り、入力欄に「検索番号」を入れるよう求められる。

 どういう番号を入れると何が表示されるかは不明だが、県警は「警察官をかたる詐欺グループにあらかじめ特定の番号を指定された人が、ここへ入力すると『偽の逮捕状を持った偽の警察官が現れ、金を要求する動画』が映るなどのケースが考えられる。『警察のサイトで表示されたから本当だろう』と信じ込ませる意図ではないか」とみている。

 検索エンジンで「兵庫県警」と検索しても表示されず、被害の届け出は確認されていない。偽サイトのURLは「prefhyogo.top」。