北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん=失踪当時(23)=が12日、66歳の誕生日を迎えた。今年も神戸市長田区の自宅にはケーキや手料理が並んだ。母嘉代子さんに続き、昨年2月に父明弘さんも死去。「両親の代で終わらせてはいけない。元気で生きとって」。恵子さんの姉妹たちは、娘の帰国を待ち望んだ両親の遺志を引き継ぎ、歳を一つ重ねた恵子さんに語りかけた。
明弘さんは生前、2020年に亡くなった嘉代子さんとともに救出を求めて奔走。恵子さんのきょうだい5人には「活動は引き継がない。自分の代で終わり」と伝えていたが、昨年5月、恵子さんの姉北谷昌子さん(69)と妹の有本郁子さん(64)が拉致被害者家族会に入会した。
2人は「両親がいる間は思いを尊重して何も言わなかったが、帰国を願う気持ちはきょうだいもずっと同じ。活動を絶やすのは違う。引き継ぐのは自然な流れだった」。






















