フィギュアスケート女子の三宅咲綺(シスメックス)が、グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ(10月30日~11月1日・ケロウナ)でGPデビューする。五輪銀メダリストの坂本花織さん(神戸市灘区出身)、GPファイナルなどを制した三原舞依さん(神戸市須磨区出身)らを育てた中野園子コーチに師事する23歳は「(合計)200点を超えて表彰台に」と意気込む。
岡山県倉敷市出身。岡山理大時代、スランプに悩んだ時期に坂本さんから誘われ、拠点を神戸へ移した。昨年9月に自身初の国際試合で3位入賞。今季は最高峰のGPへステップアップした。
しかし、今春からは試練の連続だった。3月の練習中に骨盤を折り、1カ月は歩くこともできず、氷に乗れたのは2カ月後。9月には肺を患って入院し、応援してくれていた祖父の死も重なった。折れそうな心を支えたのは「神戸組」のエースの自覚だ。坂本さん、三原さんが昨季で引退し、「自分がチームを引っ張っていく立場」と気持ちを奮い立たせた。
スケートカナダへの調整を兼ねた10月上旬の近畿選手権では、コーチに転身した坂本さんも見守る中で、1年ぶりに武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功して大会2連覇。故障からの回復も「100%」と笑顔を取り戻した。坂本さんは「咲綺ちゃんの豪快な滑りとジャンプは北米の方たちに受けるはず」と太鼓判を押す。
10代から脚光を浴びる選手が多い中、大学卒業後につかんだ世界の舞台。チームには有望な子どもたちも育っており、「花織ちゃんや舞依ちゃんがそうしてくれたように、自分が頑張っている姿を見せて一緒に成長していきたい」。遅咲きのスケーターが、満開の季節を迎える。(船曳陽子)























