プロ野球阪神タイガースで投手や監督を務め、「ミスタータイガース」と親しまれた故村山実さんのトロフィーやユニホームなどが、妻の故郷である養父市の関宮地域局分館に展示されている。29日まで。(吉田みなみ)
村山さんは尼崎市出身。関西大のエースとして活躍し、1959年に阪神に入団した。真っ向勝負の「ザトペック投法」で人気を博し、同年6月にあったプロ野球史上初の天覧試合では、巨人の長嶋茂雄さんとのライバル対決で球場を沸かせた。
70年には戦後最高のシーズン防御率0・98をたたき出し、73年の現役引退後は背番号「11」が球団の永久欠番に。監督や野球解説者なども務めた。登板は通算509試合で、222勝を収めた。沢村賞は歴代最多タイの3回受賞し、最優秀選手賞やベストナイン賞なども受けている。