電子部品大手ミネベアミツミは12日、センサー大手の芝浦電子に対する株式公開買い付け(TOB)が不成立になったと発表した。子会社化する計画だったが、期限の11日までに応募のあった株式が目標に届かなかった。芝浦電子には台湾の電子部品大手ヤゲオも2月、同意なきTOB実施を公表しており、ヤゲオの価格がミネベアミツミを上回った。

 ヤゲオのTOBの期限は9月18日で、成立の可否が今後の焦点になる。ミネベアミツミは友好的な買収者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として4月に名乗りを上げ対抗していた。