ベネズエラの首都カラカス近郊で、イベントに参加するマドゥロ大統領(右)と妻シリア氏=2025年12月28日(ロイター=共同)
 ベネズエラの首都カラカス近郊で、イベントに参加するマドゥロ大統領(右)と妻シリア氏=2025年12月28日(ロイター=共同)

 マドゥロ大統領は、ベネズエラで「21世紀の社会主義」を掲げカリスマ性を誇った故チャベス大統領の威光を背に、自身に権力を集中させて独裁化を急速に進めた。昨年ノーベル平和賞を受賞した野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏を大統領選から排除するなど強権的な手法をいとわず、国際社会から批判を浴び続けた。

 1962年、首都カラカス生まれ。若いころから社会主義思想に傾倒し、86~87年にキューバの政治幹部養成学校に留学。帰国後はバス運転手になり、職場の労働組合代表に就いた。92年にクーデター未遂を起こした当時の陸軍中佐チャベス氏に心酔。刑務所に会いに行ったのが縁でチャベス派の政党幹部を務めた。

 チャベス政権で外相や副大統領を歴任。2012年、がんを患っていたチャベス氏が後継に指名し、13年の死去後、暫定大統領となった。直後の大統領選を僅差で制したが、15年の国会議員選では野党が勝利。以降、強権化が加速した。

 17年に自身の息がかかった議員だけで構成する制憲議会が国会から立法権を剥奪、三権を掌握し独裁体制を確立した。