神戸大学医学部が世界初の手術自動化へ向け、2026年、研究を本格化させる。同大が開発を主導した手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」のデータを人工知能(AI)で解析し、30年代の実用化を目指す。ロボットが医師の補助なく人間の手術をした例はまだない。同大は「まずは医師の負担軽減や危険回避につなげたい」とする。(霍見真一郎)
取り組むのは、同大医療創成工学科の村垣善浩教授ら。同大は26年、神戸未来医療構想などの研究補助金で、神戸・ポートアイランドの神戸大病院国際がん医療・研究センターに、ヒノトリがある「スマート手術室」を新設。手術支援ロボットのデータ解析に詳しい同大泌尿器科の植木秀登特命助教が協力する。
研究は日本医療研究開発機構の産官学連携事業などに採択され、資金計約6億円を確保。ヒノトリを開発したメディカロイド社(神戸市)など5社と連携する。
ヒノトリは、4本のアーム(腕)に手術器具や内視鏡をつけたロボット。医師が操作した動きについて詳細な記録が残る。それらに加え麻酔の推移やベッドの微調整も含むデータをAIに読み込ませ、無人手術の実用化につなげる。
有名な手術支援ロボット「ダビンチ」は米国製だがヒノトリは国産。国内外に約100台が設置され、個人情報に絡む課題などを解決後、データを集め解析を加速させる。























