パナマのノリエガ元将軍(AP=共同)
 パナマのノリエガ元将軍(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米政権がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束した3日は、米政府が1990年1月に中米パナマの故ノリエガ元将軍を拘束してから丸36年に当たる日だった。ノリエガ氏も米政府から敵視されて麻薬密輸関連の罪で起訴されるなど、マドゥロ氏と似た経緯をたどっていた。

 ノリエガ氏は83年に国防軍司令官となり、パナマを実質的な独裁者として支配。当初は米政府と良好な関係にあったが、コロンビアの麻薬カルテルともつながりがあったことで不信を買い、88年に米南部フロリダ州マイアミの連邦大陪審が麻薬取引罪で起訴した。

 民主化と退陣を求める米政府の圧力に抵抗し続けたが、89年12月の米軍侵攻でノリエガ体制は崩壊。90年1月3日に米当局がノリエガ氏を拘束し米国へ移送された。その後、禁錮40年の判決を受けた。

 当時のブッシュ(父)大統領はトランプ大統領と同様に麻薬を「国内最大の脅威」と位置付け、「麻薬戦争」を展開。パナマ侵攻は国際法違反との批判が上がっていた。

 ノリエガ氏は2017年にパナマ市で死去した。