スペースワンの小型ロケット「カイロス」のCG(同社提供)
 スペースワンの小型ロケット「カイロス」のCG(同社提供)

 宇宙事業会社スペースワン(東京)は25日午前、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケットを打ち上げる。民間単独では国内初となる衛星の軌道投入に成功すれば、日本の打ち上げビジネスにとって大きな一歩となると期待がかかる。一方でこれまで2回の打ち上げに失敗、「宇宙宅配便」の事業化を掲げる同社にとって今回が正念場となりそうだ。

 スペースワンが打ち上げるのは、全長約18メートル、重さ約23トンの固体燃料ロケット「カイロス」3号機。台湾国家宇宙センター(TASA)の衛星など計5機を搭載する。

 同社の豊田正和社長は18日の記者会見で「3号機はこれまで積み重ねてきた努力と挑戦の象徴だ」と強調。今回こそ完遂させたいと意気込む。

 打ち上げに向け、関係者の期待は高まる。ツアー分を除く公式見学場の入場チケットは1600枚が完売した。

 ただ、成功までの道のりは容易ではない。初挑戦となった2024年3月の打ち上げでは、発射後約5秒で爆発。同12月の2号機も約3分で自律破壊した。