中学生の頃の上沼恵美子さん
中学生の頃の上沼恵美子さん

 芸人になりたかった父は、その夢をどうにかして形にしたかったのでしょう。姉が18歳の頃、漫才作家の秋田実さんに手紙を書き、姉の弟子入り先を相談したのだそうです。そこで紹介してもらったのが海原お浜・小浜のお浜師匠。姉は高校卒業後、内弟子として入門しました。常々、「卒業後は役場勤めをしたい」と言っていましたから内心、つらかったと思います。親の、とりわけ父親の言うことは絶対という時代でした。