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喫茶店ものがたり

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カウンターの席では、目の前でコーヒーをいれるのを楽しめる=神戸市中央区元町通1
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カウンターの席では、目の前でコーヒーをいれるのを楽しめる=神戸市中央区元町通1
神戸新聞NEXT
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 ■創業時のスタイル貫く

 鈍く光る店名ロゴが印象的な外観。カウンターの中ではアルコールランプの炎が揺れる。関西で初めてサイホン式コーヒーを提供した店という。

 フラスコを見つめるマスターの鎌田勝也さん(77)の視線は鋭い。

 「炊きすぎてもだめ、早すぎてもだめ。タイミングが難しいんです」

 父真也さんがコーヒーの卸会社「七洋社」の喫茶部門として開業したのは1952(昭和27)年。ラジオ関西が開局した年だ。ミナトが高度成長に沸くころ、朝の店内は出勤前の会社員でにぎわった。

 フレンチアルプスに育まれた名水の街にちなむ。コロンビア、ブラジルなど5種類のブレンドはほのかな酸味で、一日250杯ほどが出るそう。“2代目”というテーブルと緑を基調としたいすは、落ち着いた色合い。調度品も老舗そのものだ。

 毎日、ほぼ同じ時間帯に常連客が顔を見せる。「時計を見なくてもお客さんで時間が分かります」と勝也さん。新聞を入念に読む人、紫煙をくゆらす人。思い思いの時間が流れる。

 「時代に合わせるのではなく、ぶれないことが大事」と弟で社長の良司さん(68)。創業時から変わらないもの。コーヒーの風味だけではない。(小西隆久)

 【メモ】

 神戸市中央区元町通1の7の2。午前8時半~午後6時半。第1、3水曜定休(祝日営業)。コーヒー330円。シフォンケーキ(400円)やホットドッグ(同)も人気。TEL078・331・3265

2016/4/5

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