韓国でデジタル技術など専門知識を生かして1人で事業を起こす人が増えている。直近の統計で100万人を超え、5年前の2.5倍になった。待遇が恵まれた財閥でも、役員ポストが減り出世競争が激しくなっているためだ。脱サラなどで一旗揚げようとする高度人材の活躍が、将来の経済成長を引っ張る技術革新を生み出すかどうか関心を集める。
「あのまま大企業にいればそれなりの給料をもらっていただろうが、やりたい仕事に飛び込んだ後悔は全くない」。2025年10月、ソウル市で樹木診断の企業「Soopify(スーピファイ)」を立ち上げた呉利沢(オ・イテク)代表(53)は将来を見据える。

韓国で誰もが知る財閥グループ4社を渡り歩き、IT(情報技術)分野で28年間勤務した。転機は40歳代の終わりに訪れた。部長職を務めていた流通大手の部署が外資企業の傘下に入った。「いまさら新しい組織に適応する努力をするぐらいなら、第二の人生を設計したい」と決心し、猛反対する妻を押し切って辞表を出した。

























