2025年4月18日、国際チャーター便が乗り入れる神戸空港第2ターミナルがオープンしました。つまり、第2ターミナルのオープンにより、神戸空港は国際空港になりました。一方、第2ターミナルは第1ターミナル直結のポートライナー・神戸空港駅に隣接していません。神戸空港駅から、どのようにアクセスすればいいのでしょうか。
■国際空港になった神戸空港
4月の第2ターミナルのオープンにより、神戸空港は国際空港になりました。ただし、2025年6月時点では定期便はなく、国際チャーター便での就航です。国際チャーター便とは、利用者のニーズに合わせて運航される不定期便を指します。
神戸空港の国際チャーター便は、個人でも航空会社の公式ホームページ等から、搭乗券を購入できます。
10月25日までのダイヤでは、ソウル(週14往復)、南京(週7往復)、上海(週7往復)、台北(週5往復)、台中(週7往復)に就航しています。ダイヤは神戸空港公式ホームページから見られます。
第2ターミナルは地上2階建てのシンプルなデザイン。出入国手続きが1フロアで済み、コンパクトながら使い勝手の良い国際空港です。
ところで、6月18日付の神戸新聞によると、国際チャーター便の搭乗率はだいたい80%とのこと。現在のところ、神戸空港国際チャーター便は順調に推移しています。
■第1ターミナルから第2ターミナルまで屋根なし
第2ターミナルの課題はポートライナー・神戸空港駅、第1ターミナルからのアクセスです。第2ターミナルは第1ターミナルとはつながっておらず、300メートルほど離れています。移動時間は歩いて5分ほど。ただし、屋根がない部分があり、雨の日は難儀しそうです。
5月21日付の神戸新聞によりますと、第1ターミナル~第2ターミナル間の歩道に屋根を設置する予定でしたが、ターミナル開業には間に合わなかったとのこと。とはいえ、このまま放置するわけではなく、2025年内に屋根を設置する予定です。
また、神戸空港島内を巡回する無料バスも運行されています。このバスは第1ターミナル、第2ターミナル、海上アクセスターミナルに停車します。第2ターミナルからは、第1ターミナル行き直行便と、海上アクセスターミナル経由第1ターミナル行きがあります。
私は、第2ターミナル14時51分発の海上アクセスターミナル経由便に乗車しました。この便は海上アクセスターミナルで時間調整をしたため、第1ターミナルまで20分弱を要しました。
また、第1ターミナルから第2ターミナルまで、スーツケースを引きずりながら歩きましたが、炎天下ということもあり、自然と汗をかき、体力を使いました。
おすすめの交通機関は、第2ターミナル発着(第1ターミナル経由)のバスです。第2ターミナル発着のバスは、三宮・新神戸、三田、大阪、六甲アイランド・USJ便が存在します。このほかに、運行本数は少ないですが、神戸市内中心エリアを走る「シティーループバス」も乗り入れます。第2ターミナルバス停は、ターミナル前にあるため、雨にぬれる心配もありません。
なお、神戸空港行きのバスであっても、第2ターミナルまで行かない便もあるのでご注意ください。
三宮ですと、神戸市営地下鉄三宮駅前からバスが発車します。昼間時間帯の運行本数(三宮→神戸空港)は1時間あたり1~2本です。ただし、地下鉄三宮駅前バス停発13時台の設定はありません。
理想は第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶムービングウォーク付きの直通通路ですが、現状は難しそうです。神戸空港へのアクセスはターミナルごとに、交通機関を使い分けることがコツと言えそうです。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)