小学2年生のとき、わずか8000円のお小遣いで“買ったことにした”1グラムの金--。それが4年後、約4倍近い価値になりました。
父親が手作りした「仮想ゴールド1グラム券」をきっかけに始まった家庭での金融教育が、Xで話題になっています。投稿したのは筑波大学教授の三谷純さん(@jmitani)。2026年、国内金価格が史上初めて1グラム3万円台に到達する中でも、小6になった息子は「まだ売らない」と冷静な判断を続けているといいます。
その「仮想ゴールド1グラム券」が生まれたのは2022年のことです。当時、小学2年生だった息子が金の価格に興味を持ったことがきっかけだったといいます。
「金の値段は日によって違う、という話をしたときに、モノの値段が日々変わる仕組み自体が、普段の買い物と違って面白かったようです。私から、『ただ貯金するだけでなく、今ゴールドを買っておいたら、将来値上がりして高く売れるかもしれないよ』と話しました。当時、息子はまだ小さかったので、深く考えていたわけではないと思います」
息子が投資に使ったのは、そのとき持っていたお小遣いのほぼ全額にあたる約8000円でした。三谷さんは約束として、「引換券を書いた紙は絶対になくさないこと」と伝えたといいます。
その後、金価格は上昇を続け、国内金価格は2026年1月に史上初めて1グラム3万円台に到達。その後も変動を見せていますが、ピーク時には当初の価値から約4倍近くにまで上がりました(参考:田中貴金属工業-貴金属価格情報)。
「3万円台を突破したときに興奮したのは、私のほうでした。息子は割と冷静でしたね」
価格が急落した局面でも、息子が落ち込む様子はなかったといいます。
「そもそも現金に換える発想があまりないようで、今は持っていること自体が楽しいみたいです。『特に売る理由がないから売らない』という考えのようです」
投稿には多くの反響が寄せられましたが、三谷さん自身は特別な金融教育をしているという意識はないと話します。
「今回の件では、引換券となる仮想ゴールド1グラム券をなくしたら困ることになるし、私が約束を守らない可能性もゼロではない。投資にはそういうリスクがある、という話を冗談交じりにしていました。仮想ゴールド1グラム券の保管方法は秘密ですが、親が感心するほど厳重に保管されています。私が取り出そうとしても、かなり苦労しそうです」
なお、三谷さんの家庭では紙の新聞を購読しており、子どもが自然に経済の動きに触れられる環境を大切にしているそうです。
「ゴールドの価値とは何か、そもそもお金とは何か。そうしたことを親子で考えるきっかけになれば、より多くのことを学べると思います」

























