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完成した孤立集落ハザードマップの一画面
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完成した孤立集落ハザードマップの一画面

 兵庫県は、災害時に道路の寸断などで孤立する恐れがある集落を示した「孤立集落ハザードマップ(災害予測地図)」を作成した。昨年六月の岩手・宮城内陸地震を受けた緊急調査の結果、兵庫で孤立の恐れがあるのは四百六集落に上り、その大半で対策が不十分だった。マップは各集落周辺の土砂災害危険個所、避難施設の耐震性や通信手段の確保などの現状も分かるようにし、県は各市町の施策や住民の備えにつなげたい考えだ。(石崎勝伸)

 県の調査では、四百六集落は但馬、西播磨の中山間地域が多い。各集落の対策は、耐震性が十分な避難施設がある=19・7%▽食料を備蓄している=5・9%▽衛星携帯電話を保有している=0・2%-など。

 マップは、総務省消防庁が開発した「消防防災GIS(地理情報システム)」を活用。パソコン上で地図に各集落を表示し、そこに至るまでの道路がすべて土砂災害危険個所に接するなど、孤立の原因が分かるようにした。近くの避難所やヘリコプターの離着陸が可能な場所も示し、各集落の図をクリックすると、世帯数や人口、対策の現状が一覧できる。

 県は近く、各市町の防災担当者を対象に説明会を開き、防災施策や災害時に使えるようにする。印刷して配る方式やホームページでの公開など、住民との情報共有についても市町ごとに検討を依頼する。

 県は二〇〇九年度にも衛星携帯電話の購入費、ヘリ離着陸場の確保に必要な調査費の補助など、具体的な支援に取り組みたい考えだが、「住民自身に孤立の危険性を認識してもらうことが大切。マップを見て、災害時の心構えや備えを進めてほしい」(防災計画室)としている。

2009/1/6
 

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