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明石市役所新庁舎の完成予想図
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 兵庫県明石市は、2025年度の完成を目指す市役所新庁舎の基本設計素案を示した。1、2階に市民が利用する窓口機能を集約し、最上階には明石海峡の眺望を満喫できる展望テラスやレストランを配置。南海トラフ地震を想定した免震構造なども備える。どんな庁舎ができるのか。総事業費138億円を見込む一大プロジェクトの詳細を取材した。(小西隆久)

■建物は低層化

 新庁舎は、国道28号に面する現在の立体駐車場の場所に配置。国道側から直接出入りできるようになる。

 さらに敷地西側で県が再開発を進める明石港東外港からのアクセスも想定し、建物の西側に入り口を増設する。現在の議会棟の位置に新たな立体駐車場を設け、新庁舎との間にバス停やタクシー乗り場を整備する。

 地上6階建て(一部7階)で最も高い部分が約37メートルに。延べ床面積は約2万1千平方メートル。現庁舎から千平方メートル削減する。駐車場は地上5階建てで来庁者用に約240台、公用車用に約130台を確保する。

 建設や維持管理のコストを抑えるため、非常用エレベーターが不要となるよう低層化する。1、2階部分の面積を3階以上より2割ほど狭くすることで、免震装置の設置数を減らす。

■免震で揺れ吸収

 庁舎は鉄骨造りで、地階に建物の揺れを吸収するゴム製の免震装置を組み込む。さらに国道28号の高さまで敷地を3・5メートルかさ上げすることで、県が発表した千年に1度の豪雨を想定した水害でも浸水を防げる計算という。

 災害時に備え、非常用発電機を稼働させるための燃料は最大3日分を備蓄。飲料向けの上水、トイレ洗浄用の水も4日分をためておける。通信手段を確保するため、一般の電話回線や携帯電話に加え、県衛星通信ネットワークや防災行政無線などの活用を計画する。

 自然環境に配慮し、吹き抜けを利用した自然採光や換気、地中熱を利用した空調設備を導入する。さらに太陽光発電システムなどで消費電力を減らす。

■展望テラスも開設

 市民が訪れる窓口がある部署を1、2階に集約。市民の創作品を展示できるスペースや保育ルームなども設ける。

 6階は明石海峡大橋を一望できる眺望フロアとし、展望テラスやレストランを開設。交流や憩いの場となるような多目的スペースを配する。

 職員の執務エリアは壁や間仕切りを減らし、各部署の位置が見渡せるように工夫。組織改編やレイアウト変更にも柔軟な対応ができるように考慮する。待合ロビーには訪れた市民と職員が対面で話せる打ち合わせスペースを併設する。

 バリアフリー化を進め、車いす利用者用のトイレを各階に2カ所ずつ配置。市民が集まる1、2階にはオストメイトや性別に関係なく利用できる広めのトイレも設ける。

■22年度着工へ

 国による財政支援の締め切りを最優先するため、本年度中の実施設計の着手を目指す。市民の意見を募るパブリックコメントと市民説明会を経て、2月に基本設計案を策定。2021年度中に実施設計を終え、22年度には施工業者の選定と建設工事に入る計画となっている。

     ◇

■市民の意見月末まで募集 21、23日には説明会

 明石市は、市役所新庁舎の基本設計に市民の声を広く反映させるとして、高齢者や障害者、子育て中の親らを対象にアンケートや聞き取り調査を実施した。さらに1月末まで、基本設計素案に関する意見を募集し、市内2カ所で説明会も開く。

 市は、市立高齢者大学校の受講生や障害者団体の代表者、子育て支援センターの来所者らを対象に、現庁舎で感じる不便や不満、新庁舎に求める機能などを調査した。

 現庁舎については「目的の部署や窓口が分かりにくい」「トイレが狭く、子ども連れで利用しにくい」などの意見が寄せられた。新庁舎へは「簡単な日本語による表示」「車いすに対応した窓口カウンター」などを求める声があった。

 計画素案への意見をさらに広く募るパブリックコメントは1月末まで実施中。対象は市内在住・在勤者で、市内で市民活動に取り組む個人や法人も含まれる。素案は市のホームページで公開。市民センターなどでも閲覧できる。

 説明会は21、23日の2回開催。21日は市役所8階で午後6時半から、23日はアスピア明石北館7階で午前10時から。いずれも1時間半程度で手話通訳や要約筆記が付く。要申し込み。市プロジェクト推進室TEL078・918・5283

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