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高校漫才の日本一に輝いた「ブラックビート」の藤原千羽さん(左)と大辻壮汰朗さん=明石公園
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高校漫才の日本一に輝いた「ブラックビート」の藤原千羽さん(左)と大辻壮汰朗さん=明石公園

 高校生の漫才コンテスト「ハイスクールマンザイ2020~H-1甲子園」で、明石高校3年の藤原千羽さん(18)=兵庫県明石市=が大阪市の高校2年生の大辻壮汰朗さん(17)と組んだ男女コンビ「ブラックビート」が優勝した。新型コロナウイルスの影響で導入された「リモート漫才」という新スタイルに適応したネタの斬新さでライバルを圧倒。お笑い界の新星に躍り出た。(長沢伸一)

 幼稚園の頃からかじりつきでテレビの漫才を見ていた藤原さん。高校1年で吉本興業の子ども向けお笑い塾「NSCジュニア」(大阪市)の門をたたいた。

 「ブラックビート」の結成は2019年5月。ハイスクールマンザイの出場を目指し相方を探していたところ、講師から大辻さんを紹介された。

 19年8月のコンテストは準決勝で敗退。すぐに気持ちを切り替えた2人。新たなネタ作りにいそしんでいた真っ最中に新型コロナの感染が拡大した。コンテストの開催が一転、不透明になり、昨年7月には実施が正式に発表されたが、「リモート漫才」という聞き慣れないスタイルが導入されることになった。

 リモート漫才とは、相方と別々の場所で離れて演じた漫才を一本の動画に収録し、その面白さを競うというもの。電話や無料通信アプリLINE(ライン)で打ち合わせや台本作りを進めたが、対面で漫才ができない分、言葉のテンポを合わせることに一苦労。せりふにズレが生じ、最適な突っ込みやボケのタイミング、映り方を模索し続けた。

 今回のコンテストには557組がエントリー。予選、準決勝と順調に勝ち進んだ。決勝向けにはこれまで磨いてきたしゃべくりと、ボケ役の大辻さんの収録場所に聞こえてくる洗濯機などの生活音にも突っ込みを入れるというリモートを逆手にとった新ネタを仕込んだ。練習は毎日2~3時間、パソコンに映る相方に向かって声を張り上げた。

 昨年12月13日にあった決勝もオンラインで開催。第一線で活躍する人気お笑い芸人が審査する中、2人の動画は決勝進出8組の最後に登場。藤原さんの祖母が作ってくれた衣装に身を包み、表情たっぷりにボケる大辻さんに藤原さんがキレ良く突っ込みを入れた。審査委員長のオール巨人さんをして「頭一つ抜けていた」といわしめ、高校漫才コンビの頂点に立った。

 「大御所の方に細かいところまで褒めてもらって夢みたいだった」と藤原さん。大辻さんは「自信と不安が半々ぐらいだった。親やクラスメートに応援してもらってありがたかった」と振り返る。2人には賞金50万円と吉本興業の養成所(NSC)の入学金・授業料免除の権利が贈られた。

 藤原さんは高校卒業後、俳優コースのある専門学校で演技力を磨く予定。「将来は漫才一本で。コロナがいつ終わるか分からないけど、みんなに笑いを届けて明るくしたい」。さらなる飛躍を胸に期し、新たなステップに挑む。

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