南極・昭和基地に滞在した経験を持つ兵庫県明石市立和坂小学校教諭の河合健次さん(52)=同県稲美町=が3月13日、オンライン講演を行う。周囲の助けや励ましを得て狭き門を突破し、念願の地に立つまでの過程を中心に、見渡す限り白銀の世界を目の当たりにした貴重な体験を通して、子どもたちに夢との出合いの大切さを伝える。(長沢伸一)
河合さんは明石の清水小学校に勤務していた2014年11月~15年3月、「第56次日本南極地域観測隊」の同行者として昭和基地に赴いた。
きっかけは12年12月、当時勤務していた魚住小学校(同市)で、南極観測隊員を招いて行われた講演会。スクリーンに映し出された雲一つない真っ青な南極の空が強く脳裏に刻まれた。
隊員から文科省の「教員南極派遣プログラム」を教えてもらったが、兵庫県教育委員会は参加を認めていなかった。あきらめきれずに1年かけて県教委への働き掛けを続けた。
観測隊に選ばれる教員は毎回全国で1人か2人。応募者には南極から衛星放送で在籍校と一般向けに行う授業計画案が求められる。
「南極に行きたいんだ」。折に触れて思いを口にしていると家族や同僚らが応援してくれた。授業案づくりは市立天文科学館の学芸員の助言を得て、「時のまち」明石に絡めた日時計観測を提出。独自性が評価され、同行者に選ばれた。
14年秋、オーストラリアから観測船「しらせ」で1カ月がかりで昭和基地へ。海面が凍りついた氷だけの真っ白な世界。興奮と期待が膨らんだ。
同行者とはいえ、基地では毎日激務に追われた。高さ約10メートルの風力発電所、ヘリコプター格納庫の建設。南極点から吹きつける、体の芯まで凍えるような寒風に悩まされながら最後まで現場に立ち続けた。
授業用の日時計の24時間連続撮影にも成功。子どもらに画像を見せながら、北半球と南半球で太陽の見え方が異なることや夜になっても太陽が沈まない白夜について説明した。基地内の急ごしらえのスタジオで、カメラ撮影や音声チェックは隊員が手伝ってくれた。
死後数千年を経てミイラ化したペンギンやアザラシ、しらせから見たオーロラ-。約50日間の滞在中に見た南極の風景はまぶたに今も鮮明に焼き付いている。
「全てがいい経験だった」と振り返る河合さん。「何度でも夢に出合えるチャンスはある。気づかずにつかみ損ねるのはもったいない。広い視点でいろんなことに挑戦を」と思いを語る。
◇
子どもたちが将来の夢について考えるオンライン講座「きみの未来は無限大-南極編」が3月13日午後2~4時に開かれる。
あかしこども財団の主催。講座は2部制。前半は和坂小学校教諭の河合健次さんが講演。後半は市立天文科学館の井上毅館長が日時計の工作キットを使ったワークショップを行う。
無料。明石市内在住、在学の小学3~6年生が対象。定員30組(応募多数は抽選)。財団ホームページの応募フォームから申し込む。19日締め切り。同財団TEL078・920・9670

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