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海の底の砂をかき混ぜる桁を引き、海域を何度も往復する漁船=9日午前6時26分、明石市沖、鹿ノ瀬
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海の底の砂をかき混ぜる桁を引き、海域を何度も往復する漁船=9日午前6時26分、明石市沖、鹿ノ瀬
桁を取り付け、出発する漁師たち=同日午前5時25分、林崎漁港
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桁を取り付け、出発する漁師たち=同日午前5時25分、林崎漁港
魚群探知機などで海底の様子を探りながら作業する=明石市沖
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魚群探知機などで海底の様子を探りながら作業する=明石市沖
海底耕運の作業を見守る漁師ら=明石市沖
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海底耕運の作業を見守る漁師ら=明石市沖

 ノリの色落ちやイカナゴの不漁などの原因とされる海の栄養不足を解消しようと、兵庫県明石市の漁師らが9日、海の底を掘り起こして地中の栄養分をかき混ぜる「海底耕運(こううん)」に取り組んだ。「すぐに効果は出んけど辛抱の作業や」と漁師。生物を育む豊かさを取り戻すため、休日の海に繰り出す“海の防人(さきもり)”を追った。(小西隆久)

 午前5時すぎ。まだ空が薄暗い林崎漁港(明石市林3)で、漁船に専用器具の「桁」を取り付ける漁師たち。昇り始めた朝日を背に、漁船が次々と出発。二見町の南約14キロ沖合、イカナゴの産卵場で「鹿ノ瀬」と呼ばれる海域に向かう。

 約1時間後、沖合に明石市の明石浦や林崎、東・西二見、淡路市の育波浦など計6組合の漁船約50隻が集まった。「海底耕運中」とのぼりを立てた漁船が深さ約25メートルの海に桁を投入、広さ約2平方キロの海域をゆっくりと往復する。

 「海底に食い込む桁が深過ぎても船が危ないし、浅くても意味がない。それぞれ自分の勘でやっとるよ」とは、明石浦漁協の戎本裕明組合長(58)。この日は風もなく、波も穏やか。潮の流れに向かって桁を引っ張る漁船のエンジン音だけが響き渡る。

 この取り組みには、県が2021年度に予算1千万円を投じて支援。国も、瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸内法)の改正を進め、栄養塩管理のあり方などの見直しを図る考えだ。

 黄砂が舞う空の下、漁師らの作業は約5時間続いた。林崎漁協の田沼政男組合長(67)は「効果はすぐには見えんけど、少しでもイカナゴや魚が増えてくれればな」と静かな海を見つめた。

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