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3度の移設を経て88年ぶりに元の場所に戻った「明石市道路元標」。31日には看板も見られるようになる=明石市本町1
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3度の移設を経て88年ぶりに元の場所に戻った「明石市道路元標」。31日には看板も見られるようになる=明石市本町1

 「道路元標」って知っていますか。大正時代の「道路法施行令」に基づき、道路の起点や終点などを示すため各市町村に1基ずつ設置された標石です。明石駅南(兵庫県明石市)の国道2号交差点近くにあった明石市の道路元標がこのほど、約180メートル南に移されました。実はこの標石、3度の移設を経て88年ぶりに元の場所に戻ってきたのです。その経緯は-。(小西隆久)

 市によると、この道路元標は明石市が誕生した翌年の1920(大正9)年に旧西国街道と、山陽鉄道明石駅から延びる駅前通りの交差点北西側に設置。33(昭和8)年、現在は国道2号となった「神明国道」が開通したため、同国道と駅前通りの交差点西側に移設された。

 さらに戦後、市街地整備に伴う駅前通りの拡幅工事で同じ交差点の北東に再移設。その後、1952(昭和27)年に制定された新たな道路法では設置規定がなくなり、以後は道路の「付属物」扱いになった。「明石市道路元標」と彫られた面が国道を向いている上、電柱の陰に隠れていたため、目を留める人もほとんどなかった。

 2010年度、国による国道2号の拡幅工事が始まり、市は標石をいったん撤去。新たに設置場所を探す中で「元の場所に」との意見があり、もともとあった場所にほど近い本町1の市有地に移した。

 標石は、御影石の角柱で高さは60センチ。市は、欠けた部分を補修し、そばには歴史的経緯などが分かる看板も新たに設置する。稲原昭嘉・文化財担当課長は「もともと市内に5基あった道路元標は、今回移設したものを含め3基しか残っていない。まちの歩みを伝える貴重な歴史遺産として後世に残したい」と話す。

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