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2020年度の初入札。シーズンを通じ、新型コロナのダメージで下落した価格の回復はならなかった=播磨町古宮
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2020年度の初入札。シーズンを通じ、新型コロナのダメージで下落した価格の回復はならなかった=播磨町古宮
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 兵庫県産ノリの2020年度の生産量は約11億5800万枚にとどまり、12年度以来の低水準に終わったことが、兵庫県漁業協同組合連合会の集計で分かった。販売価格の平均単価も新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込み、14年度来の安値となった。ノリが黒くならない色落ちも回復の兆しは見えず、ノリ養殖の先行き不安は依然、解消されないままだ。(有冨晴貴)

 昨年12月上旬~今年5月上旬の収穫期で集計した。

 兵庫県漁業協同組合連合会によると、今期の生産量は県全体で前期比26%減。ピーク時の1998年度から約7億枚減った。

 エリア別でみると、明石市を含む東播磨地域は約5500万枚で前期比28%減。明石産は前期から約2億1千万枚少ない5億3千万枚だった。県内有数の生産量を誇る林崎漁協が14%減、東二見漁協でも68%減と厳しい結果となった。

 全国的にみると、九州・有明海を擁する佐賀県の生産量は17億7千万枚で全国1位。長らく生産量で全国2位を維持してきた兵庫県だが、福岡県に約1億2千万枚の差をつけられ、3位に沈んだ。

 販売額も県全体では前期比42%減の約113億円。一枚(縦21センチ、幅19センチ)当たりの平均単価は9・74円と同22%下がり、6年ぶりに10円台を割り込んだ。新型コロナ禍で飲食業界などの需要が減少。単価の低迷に追い打ちを掛けた。

 県漁連によると、秋口からの好天続きでプランクトンのコシノディスカスが瀬戸内海全域に大増殖。海中の栄養分が減り、窒素は例年の3割ほどまでに低下したという。その結果、ノリに色落ちが起こるなど品質面に影響が出た。

 色落ちすると、ノリに含まれるタンパク質が減ってうま味成分も不足する事態となる。そこで県漁連はこれまでに、下水処理の際に過剰に海の栄養分となる窒素を取り除かないようにするため、瀬戸内海環境保全特別措置法の改正を働き掛けるなど「豊かな海」を目指して取り組んできた。

 ノリ養殖は9月には生産準備に取り掛かるが、海の栄養状態や新型コロナ禍の行方など、先行きが見通せない状況が続く。県漁連のり海藻部の藤原紘希・課長代理は「ノリの生産は、天候に大きく左右されるため、今年もどうなるかは分からない」と厳しい表情。「法改正の効果が早期に実現することを期待したい」と話している。

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