明石

反戦や平和考える アスピア明石でフェスタ

2021/08/15 05:30

 反戦や平和について考えるイベント「第17回ピースフェスタ明石」が13日、アスピア明石(兵庫県明石市東仲ノ町)の北館7、8階で始まった。広島と長崎に原爆が投下された当時の状況や、核兵器禁止条約について説明するパネルなど約30点が並んでいる。

 明石地労協人権平和センターなどでつくる実行委員会が毎年開く。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、21日の戦争体験談の集いと22日の絵本作家田島征彦さんの講演会は中止が決定している。

 ギャラリー展示のパネルでは、爆心地から遠い建物も一瞬で倒壊させた原子爆弾の仕組みや威力、街の被害状況を写真や図解で解説。深いやけどを負って川に逃げ込む人々、遺体となった子どもの前で涙を流す母親の姿を、被爆者らが記憶を頼りに描いた絵は戦争の悲惨さを訴える。

 今年1月に発効した核兵器禁止条約について、条約の内容やアメリカと軍事同盟を結ぶ各国の考え方をまとめた資料も展示。被爆国である日本は同条約を批准しておらず、広島と長崎の両市長が6、9日の式典で「一刻も早く締約国になる」よう求めた。

 同実行委は「平和の尊さや生きることの素晴らしさを一緒に共有できたら」としている。22日まで。無料。(川崎恵莉子)

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