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阿蘭陀人人形(右)など明石藩主夫人の副葬品について解説する岡泰正さん=明石市上ノ丸2
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阿蘭陀人人形(右)など明石藩主夫人の副葬品について解説する岡泰正さん=明石市上ノ丸2

 江戸時代に明石藩を治めた藩主松平家や藩士らのお墓をテーマとするシンポジウムが、明石市立文化博物館(兵庫県明石市上ノ丸2)で開かれた。専門家2人が副葬品や、お墓のある寺院の配置について講演し、城下の暮らしをひもといた。(長尾亮太)

 明石藩の関係者らでつくる明石葵会が、開催中の企画展「明石藩の世界」に合わせて23日に開いた。

 神戸市立小磯記念美術館と神戸ゆかりの美術館の館長、岡泰正さんは藩主夫人らの副葬品について解説した。藩主松平家の墓がある長寿院(人丸町)では、本堂建て替えに伴う改葬で10、13、14代藩主の夫人の副葬品が見つかっている。

 岡さんが「副葬品の中で飛び抜けておしゃれで異国風」と評する品が、長崎に来航するオランダ人をかたどったとみられる高さ6センチの「阿蘭陀(おらんだ)人人形」。四隅に絵付けを施し、オランダ風デザインが見て取れる。

 ハマグリ形をした装飾品の根付は、柿右衛門様式の有田焼だ。「作られたのは墓へ納める100年前で、修復した跡もある。使用者は特別な思い入れを持っていたようだ」と岡さんは想像を巡らす。

 続いて神戸史学会の会員宮本博さんが、城下の寺院配置を解説した。明石川左岸の河口近くにある西部の寺町が、城下町ができる前からの寺院も生かしてできたのに対し、人丸山を中心とする東部の寺町は城下町建設に伴い計画的に配置されたという。

 藩士の墓が集中するのは、東部寺町にある長寿院▽雲晴寺▽月照寺▽本松寺-の4カ寺。藩主の墓がある長寿院では、その近親に当たる藩士らの墓もある。また雲晴寺は重臣の織田家や近親縁者の墓所があり、月照寺と本松寺には中堅クラスの藩士が眠るという。

 宮本さんは「東部の寺町では、人丸山の地形や外堀、両馬川の位置関係を巧みに利用しながら、藩主の墓所を中心に寺院を配置している」と話した。

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