■男女の賃金格差なくす

　－いま必要な新型コロナウイルス対策は。

　「いつでも誰でも迅速にワクチン接種とＰＣＲ検査を無料で受けられる体制だ。病院のベッドを増やし、原則自宅療養の方針は撤回。医療機関やスタッフの支援も広める」

　「新型コロナは、ジェンダー格差の問題を浮き彫りにした。一律１０万円の特別定額給付金の世帯主への配布、一斉休校は女性の視点が足りなかった。どの家庭も円満とは限らない。働く女性は仕事を急に休めず、公的支援が不十分だった。根っこにあるのは男女の賃金格差。同一労働同一賃金の法制化を実現させたい」

　－子育て施策の充実を主張している。

　「明石は１８歳まで医療費が無料だが、淡路はまだそこまで進んでいない。少子高齢化は国が手を打つべき課題。子育てには教材費、給食費など『隠れ教育費』が多くかかる。１人目でこんなにかかるなら２人目なんて…と思ってしまう。ひとり親家庭の支援も必要だ。給食費無償化や待機児童の解消で、お金の心配なく、伸び伸びと子育てできる環境をつくりたい」

　－農漁業の問題は。

　「農業を手伝いながら育ったが、食べていけないから後継者が増えない。家族農業や小規模農業でも生活できる価格保障と所得補償を進める。新型コロナのような感染症が広まると輸入が止まり、食料危機の恐れもある。食料自給率を上げる施策が急務だ」

　－気候変動対策も訴える。

　「温暖化要因の石炭火力発電所の建設が神戸で進む。気候変動は農漁業に影響し、感染症流行の原因ともされる。子どもたちのために早急に対策を打つべきだ」（川崎恵莉子）

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