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泉市長が明石港東外港地区への移転を県に提案した県立図書館。旧市立図書館の建物(右)が隣接する=明石市明石公園
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泉市長が明石港東外港地区への移転を県に提案した県立図書館。旧市立図書館の建物(右)が隣接する=明石市明石公園

 兵庫県明石市の泉房穂市長は、同市の明石公園内にある県立図書館について、明石港東外港地区(同市中崎1)への施設移転を県に提案している。都道府県で最低レベルの蔵書数や貸出冊数の改善を図ることなどが主な理由。県は耐震補強工事をして間もないとの理由で断っている。同地区をめぐっては県が再開発を計画しており、泉市長は図書館の移転を検討に加えるよう、改めて斎藤元彦知事に話し合いを求める意向。(長尾亮太)

 同地区の再開発をめぐり、市は今春、図書館や芸術文化センターなどを整備する独自の案を県に提出。県知事選を控えた6月には立候補予定者に対し、泉市長の提案に対する考えを尋ねる公開質問状を送付した。斎藤知事からは「協議する」との回答を得ていた。

 また、10月17日に明石市で開催された全国豊かな海づくり大会兵庫大会プレイベントでは、泉市長が冒頭のあいさつで、県立図書館を同地区へ移すよう列席中の斎藤知事に要請した。

 関係者によると、県は同20日付の文書を通じ、提案について言及。2016、17年度に耐震補強工事を終えているとして「県立図書館の移転は考えていない」と市に伝えたという。

 神戸新聞社の取材に対し、泉市長は県立図書館の蔵書数や貸出冊数が都道府県の中で最低レベルである点を指摘。県立図書館の移転を提案する狙いを「『本のまち』として図書館の充実に取り組んできた明石市に県立図書館が立地するので、現状のまま放置するのはもったいない」と話す。

 他方、県はこの文書で、県立図書館に隣接する旧市立図書館を解体し、更地にして23年3月末までに県に返還する-とのスケジュールを守るよう市に求めているという。

 泉市長は「解体のみを単独で行う場合は市の費用負担がかさむ」と強調。建物や跡地の今後の利用計画とセットで進めるよう県に理解を求めていくという。

【兵庫県立図書館】明石公園で1974年10月に開館。市町立の図書館にとって難しい郷土資料の収集保存や貸し出しなどを担う。2016、17年度に総額約14億円をかけて耐震補強などの改修工事を実施。蔵書数66万8711冊(21年3月時点)は、都道府県立図書館の中で47位。20年度の貸出冊数は個人向け(3万6628冊)が45位、団体向け(3055冊)が28位、図書館向け(1万379冊)が28位。21年度の資料費予算額2040万円は45位にとどまる。

【旧明石市立図書館】1974年10月、県立図書館と同時に隣接地で開館。明石駅前にある再開発ビルへの移転に伴い、2017年1月に閉館した。建物を利用して同年8月から20年3月まで、郷土史関連の図書や資料を扱う「あかしふるさと図書館」が開館した。明石公園を所有する県が設置許可を行い、10年ごとに更新してきた。図書館閉館に伴い条件に合わなくなったとして県は、許可期限である23年3月末までの土地返還を求めている。

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