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生い茂るヒメガマを刈り取るなど、かいぼり作業で汗を流す参加者=明石市大久保町八木
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生い茂るヒメガマを刈り取るなど、かいぼり作業で汗を流す参加者=明石市大久保町八木

 農閑期に池から水を抜き、底にたまった泥をかき出す「かいぼり」が20日、兵庫県明石市大久保町八木の請池(うけいけ)で行われた。同市内が会場となる「全国豊かな海づくり大会兵庫大会」を1年後に控える中、泥を流して海に栄養を届けるために市漁業組合連合会(市漁連)からも8人が参加。希少植物の復活を目指す専門家らも作業の輪に加わり、海と池の生態系を取り戻そうと汗を流した。(長尾亮太)

 田んぼに水を供給する池の機能を保つため、底の泥を取り除いたり修繕したりする作業は、かつて稲刈り後の恒例行事だった。市によると、農業者の高齢化などに伴い、かいぼりをする地域が減ってきたという。

 他方、海では近年、養殖ノリの色落ちや漁獲量の減少が続き、海中の栄養塩(窒素とリン)濃度の低下が要因と判明。そこでため池の栄養分を海へ流すかいぼりが注目を集め、明石市内では農業者と漁業者が協力して2010年度から実施してきた。

 この日の請池は、水面一面に生い茂った植物ヒメガマの綿状の種が飛び散り、周りの学校や住宅に迷惑がかかる恐れが出てきたため、かいぼりの対象となった。ヒメガマの繁茂によって、オニバスやガガブタなど希少な植物が見られなくなっているという。

 参加者約30人は胴長姿で池に入り、消防ポンプで放水しながらヒメガマの根を洗い出した後、引き抜いたり、刈り取ったりした。泥水を水路に放流し、約500メートル先の播磨灘へ送り出した。

 市漁業組合連合会の戎本裕明副会長は「ノリがシーズンを迎える中、しっかりと育つためには海に栄養分が十分にあることが大切。農業者と漁業者の連携をさらに強め、取り組みを進めたい」と語り、汗を拭った。

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