明石

「部分月食」にうっとり 明石市立天文科学館がライブ配信

2021/11/19 21:50

 月の一部が地球の影に覆われ、欠けたように見える「部分月食」が起こった19日、明石市立天文科学館(兵庫県明石市人丸町)がその様子を動画でライブ配信した。今回は月の約98%が隠れ、ほぼ皆既月食に。全国の2千人超が視聴し、夜空に浮かび上がった神秘的な現象を楽しんだ。

 月食は、太陽と地球、月が一列に並び、太陽がつくる地球の影に月が隠れる現象。月の大部分が隠れる状態を観測できるのは1932年以来という。

 同館は午後4時、16階観測室から配信をスタート。井上毅館長(52)が軽妙なトークを交えながら月食について解説すると、約1時間後、薄雲の間から三日月のように欠けた月が現れた。午後6時すぎには、最も大きく欠けた状態に。赤く熱を帯びたような月に、視聴者からは「幻想的」「きれい」などとコメントが寄せられた。

 この日は、米ハワイ島にある国立天文台の観測所とも中継をつなぎ、現地職員がマウナケア山(標高約4千メートル)の頂上から見えた月食の様子を紹介。井上館長は「これぞ月食、という映像を皆さんにお見せできてよかった」と満足そうだった。(川崎恵利子)

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