兵庫県明石市公設地方卸売市場(藤江)で29~31日、数の子やブリなど正月用の食材が並ぶ恒例の「年末市場開放」が開かれる。
卸売市場は、かつて業者のみに入場を限っていた時代から、年末にはおせち料理の食材などを求める一般客を受け入れてきた。明石卸売市場管理センターが指定管理者となった2015年以降は、年間を通じて一般客に開放しているが、とくに年末は一般客向けの品ぞろえを充実させる。一日当たり2千人を超すと見込む来場者に備え、一般客用の駐車場も増やす。
新型コロナウイルスが鎮まりきらない中、検温や消毒などの感染対策に力を入れる。明石海産卸売協同組合の川崎喜昭理事長(61)は「年末の風物詩として一般の方のニーズに応えるとともに、コロナで打撃を受けた業者一同としても頑張りたい」と話す。
市場にはイクラや焼き鯛などの縁起物に加え、カニやミカンなど旬の食材が並ぶ。川崎さんは「今年もコロナで大変な1年だったが、明石の水産物などで良い新年を迎えてほしい」と話している。
午前4~9時。同センターTEL078・918・5591
(有冨晴貴)
